妹から彼女へ…。
そして、バッティングセンターに入るなりやる気満々の雄也。

『よーし。久しぶりだなあこの感触。時速130からいくか!』

雄也は、バットを握りしめ動くマシンのボールを真剣に見ながら…

カキーン!!

見事なホームラン!
『よっしゃあ!』

『凄い!雄也。いつからこんなに打てたの?』

『おいおい(笑)野球部員だって。』

『元でしょ?(笑)良いなあ。あたし打てないよ。』

『ほら、来いよ。教えてやるから。』

え…あたし?

『いいよっ出来ないし…』

『何の為に俺がいるんだよ?ほら、バット持って。』

『う、うん』

それにしても雄也の顔がかなり接近してるんだけど(汗)

うわあ。

緊張して打てないよ~。

真実のは、時速100
以内にして、

『良いか?俺が数えるからその合図で打てよ?』

『う、うん。』

『1、2、3!』

カキ~ン!

当たったあ!

『雄也、当たったあ。凄くない?』

『よし!良いんじゃない?ていうか呑み込み早いなあ。』

『きゃあ。嬉しいよ~。』

真実は、思わず雄也に抱きついた。

『よしよし!何だか子供みたいだな(笑)』

雄也は、真実の頭を撫でて笑っていた。
『ち、違うもん(照)』

ていうか止めてよ。こんなに優しいとあたしが辛いよ。

真実は、雄也の手を優しくのけた。

『真実、どうした?』

『何でもない!お腹すいたからご飯食べよう!』

上手く話をはぐらかした真実は、雄也の好きな彼女の事が気がかりで複雑な気持ちでいた。
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