妹から彼女へ…。
切ない優しさ…。
そして、雄也と楽しいデートもあっという間に終わり、帰りは一緒に帰った真実と雄也。

すると…。

『今日は有難うな。急に誘って悪かったな。』

『ううん、楽しかった。またいつでも声掛けてね。』

あら~あたし変な事言ってるし。

『ああ、じゃあ、これやるよ。』

リン♪

え、これって…。



それは、四つ葉のクローバーのキーホルダーが付いた鈴付きストラップだった。

『雄也、これどうしたの?』

『今日付き合ってくれたお礼だよ。』

ニコニコしながら言う雄也に真実は…

『有難う。良いの?彼女のは?』

『余計な事気にするな。真実だから上げたんだよ。気に入らなかった?』

『ううん、そんな事ないよ。』

嬉しいけど雄也のこういう優しさ厳しいよ。

『良かった。じゃあ帰るか。』

『うん、有難う。大事にするね。』

笑顔で言う真実。

雄也のはにかんだ顔。


このまま時間が止まれば良いのにと願っていた。

もし、今この場所で時間が戻せるならどんなに嬉しい事か。
雄也との距離は、まだ始まったばかりだった。
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