妹から彼女へ…。
思いがけない状況にいっぱいの真実。すると早紀が…

『真実さんだったかしら?雄也君の事よく知ってるのね…』

『はい!勿論!高校からの長い付き合いだし幼なじみのようなものですからあ(笑)』

真実の余裕な笑顔が嫌気さした早紀。

『そうなの?雄也君』

『まあそんなとこかな。俺らは高校から仲が良くてさ、よく遊んでたんだ』

『ふーん、そうなんだ。』

『まあそんな感じで俺らも用事があるから行くか、な。真実』

『うん、そうだね。じゃあまたね~雄也、早紀さん雄也を宜しく!』

笑顔で二人の前を去った真実と隆史。

何でこんな状況にされたか分からない。でも、早紀に負けたくなかった真実。

終わった後は、ずっと隆史の服を掴んだままだった。

しばらくすると隆史が真実に気にかけて…

『真実、大丈夫か?』

『隆史。ごめん…あたし…あたしね…っ』

真実は隆史の前で泣いていた。隆史は、真実が雄也を好きな気持ちを分かっていた。

そんな彼女を隆史は、優しく慰めた。

素直になれるのは雄也だけなのに・・・。

そんな彼女の気持ちを知っていた隆史。

上手く慰める事は出来なくてどこか戸惑いを隠せなかった・・・。

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