godlh
「あぁ、ムカつく。ムカつく。ムカつく。」
自分の世界にいれば、いつかの男のように簡単に殺せたのに、そう思うと人間の世界にいる自分にイラついた。
「あぁ、ムカつく。ムカつく。ムカつく。」
人間と自分が、あゆみの中で同じように存在している事を思い出しイラついた。あゆみの気持ちが、まだ完全に自分だけに向いていない事にイラついた。
「あぁ、ムカつく。ムカつく。ムカつく。」
「そんなに怒って、どうしたの?」
怒りが溢れている彫野に、誰かが声をかけた。
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