godlh
「うえっ。」
「我慢しろ。愛内のためだ。」
なるべく、口で息をしながら話を続けた。
「いいか。これは死神に対抗する力は絶大なはずだ。はずって言うのは、ネットに書いてあった情報では、前、同じような事件があった時には、女の人が連れ去られたあとだったせいで、誰もこのナイフを使っていないんだ。」
「えっ・・・。」
この事も、今、僕ははじめて知った。
「だから、もしかしたら何も効果がないかもしれない。そしたら、とにかく愛内を連れて逃げろ。倒そうとか考えるな。いいな。」
「わかった。」
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