godlh
 一瞬の事だった。
 何メートルも離れていた距離を、あいつは一瞬にしてゼロにした。そのあまりの速さのせいで、崩れかけていた顔は完全に吹き飛び、中から死神のトレードマークが表れた。まるで、カスタネットのような小気味良いリズムが聞こえた。それは、歯を鳴らす、あいつの笑いだった。
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