godlh

立場

女子は体育館で、バスケをやっていた。
ボールが弾む音が、響き渡り、活気という言葉を表現していた。
しかし、その活気の中に、あゆみはいなかった。
コートを走り回るも、あゆみには一度もボールがパスされない。バスケが得意なあゆみは、バスケの授業ではいつも輝いていた。けれども、さすがのあゆみもボールに触れなければ、輝く事は出来なかった。
声をかけるが、ことごとく無視される。
ゴール下にあゆみがいたチャンスの時でさえ、誰もあゆみにパスする事なく、そのまま試合に負けてしまった。