godlh
あゆみの言葉に、梢はキレまくった。

「気安く人の名前、呼んでんじゃないよ。ちょっと、彫野君に可愛がられているからって。いい気になりすぎなんだよ。」
梢の言葉は、止まる事はなかった。興奮し過ぎていて、途中から何を言っているのか、支離滅裂になっていたけど、言葉は次々にあゆみへ叩き付けられた。
あゆみは、その言葉の意味がわからなかった。支離滅裂でわからないと言う事ではない。梢の言葉にあった、“彫野”という名前。なぜ、その名前が出てくるのか、それがわからなかった。
「なんで、彫野君の名前が出てくるの?」
小さい声で聞いた。
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