godlh
 いきなりだった。
 バスケットボールが、あゆみたちの間に落ちてきた。
 「何?」
 梢は驚いて声をあげた。
 あゆみは、黙っていた。
 リアは、そのボールがどこからやって来たのか確認した。右、左。周りには、人のいる気配はなかった。
 ―――どこから飛んできたの?
 色々な場所を、目を凝らして確認した。
 ―――えっ?
 思わず目を疑った。体育館の入り口に、彫野の姿があった。
 ―――まさか、あそこからボールを投げてきたの?
 あまりの距離に、確証は持てなかったけれど、他にボールを投げる事が出来るものはいない。
 ―――あゆみを助けに来たの?
 リアは、迷った。
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