オオカミさんと子リスちゃん
ホームで10分くらい待って、電車に乗った。


タイミング良く、席が空いていたので、二人
並んで座った。


その直後、私の肩を大上さんの方へ
寄せてきた。


私の頭が大上さんの肩へ、くっつく形に
なった。


『毎回、ドキドキさせられぱなしだ。』


恥ずかしいのと、ドキドキが大上さんに
伝わらないかと心配で、両膝に握りこぶしを
して、うつ向いて窓の景色を見る余裕なんて
全くなかった。


< 103 / 112 >

この作品をシェア

pagetop