オオカミさんと子リスちゃん
2 オオカミさん 捕獲開始
暑さを感じるせみの鳴き声が聞こえ始めた7月上旬。
一学期最後の定例の広報委員会に私は出席する。
「こっち、こっち。」
私は委員会が開かれる教室の扉を開け、室内を見渡した。
初めて委員会に出席した日に仲良くなった隣のクラスの田中君が、手招きをした。
私は迷わず田中君の隣の席に着いた。
すぐに委員会が始まる。
壇上には委員長である大上さんが、立っていた。
私と大上さんの目線が合う。
……気のせいかな?
大上さんが私をにらみつけているような気がして、目線をそらした。
私は大上さんの機嫌を損ねるようなことをした覚えはない。
しかし、大上さんの鋭い視線が私に突き刺さるようで、目を合わせることが出来なかった。
結局、うつむいて机の上のプリントを見つめ他の人の議題に対する発言を黙って聞いていた。
委員会は一時間ほどで終了する。
一学期最後の定例の広報委員会に私は出席する。
「こっち、こっち。」
私は委員会が開かれる教室の扉を開け、室内を見渡した。
初めて委員会に出席した日に仲良くなった隣のクラスの田中君が、手招きをした。
私は迷わず田中君の隣の席に着いた。
すぐに委員会が始まる。
壇上には委員長である大上さんが、立っていた。
私と大上さんの目線が合う。
……気のせいかな?
大上さんが私をにらみつけているような気がして、目線をそらした。
私は大上さんの機嫌を損ねるようなことをした覚えはない。
しかし、大上さんの鋭い視線が私に突き刺さるようで、目を合わせることが出来なかった。
結局、うつむいて机の上のプリントを見つめ他の人の議題に対する発言を黙って聞いていた。
委員会は一時間ほどで終了する。