オオカミさんと子リスちゃん
すると、耳元で、今までの口調とは全く違う
甘い声で、

「小リスちゃんは、誰のものでもなく、
俺のものだからね、」

と囁いた。


大上さんの声と息が、耳の中まで伝わった。


背筋にぞくぞくした電流が流れた感覚に
なった。


その感覚がなかなか無くならず、ただ、
下を向いていた。


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