オオカミさんと子リスちゃん
「今度は、こっちにしよっかな」

と言って、顎の下の首の辺りから下へ
指を沿わしてきた。


「恥ずかしいから、もう、止めて下さい。」

と手を払う。


片方の手のひらを擦りながら

「あ~痛かった。
小リスちゃん、こわ~っ!」

「わ、私、そんな強くしたつもりじゃ
ないけど…。」

と、大上さんの手を確認しようとすると

「クックッ、ウッソ~ッ!」

と両肩を上下に揺らして笑っていた。


「ひどいです。
また、騙したんですか~。
サイテー。」

と顔を横に向け、『プーン』と拗ねると、

「怒った顔も最高~!」

と私の後頭部を両手で『ポンポン』と
軽く叩いた後、大上さんの方に
引き寄せられた。


胸が『バクバク』して止まらなかった。








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