オオカミさんと子リスちゃん
そんな夏休みが続く中、図書館からの帰り道、
田中くんとすれ違う。


そんな田中くんは、

「久しぶり!
やっぱ、噂、本当だったんだ。」

大上さんの方を見て呟いた。


すると、すぐに、大上さんが、

「そうだよ。
付き合ってんだよ。
超、ラブラブなんだよね~っ!」

と言いながら、私の方を笑顔で見て、
私の腕に大上さんの腕を思い切り絡めてきた。


思い切り振り払おうとするも、さらに強く
押さえられる。


「じゃあ、行こうか。」

と言って、大上さんは歩き出す。


私は、大上さんに腕を組まれた状態なので、
おのずと引きずられるように歩いた。


後ろを振り返り、田中くんに取り合えず、

「またね。」

と手を振った。


< 57 / 112 >

この作品をシェア

pagetop