オオカミさんと子リスちゃん
7 大上さんside
3年生になったばかりの春。


昼休みの掃除をさぼろうと中庭を歩いていた。


すると、女子が一人、地面を這っている奇妙な
光景を目にした。


俺は、興味本意で、その子に声をかけてみた。


すると、その子が、顔を上げた。


涙目で、俺に訴えるようにコンタクトを
無くしたことを話してきた。


その潤んだ上目づかいが堪らなく、俺は一瞬で恋に落ちた。
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