【完】神様のうそ、食べた。
「探したんだよ。みんな探したんだから」
「一人で出掛けるな! 馬鹿っ」
「怪我はない? 迷わずに来れたの?」
「くっそ。お前、祈ってる場合じゃないだろーが!」
「みなみせんせい、ぱぱ、苦しいよっ 何で泣いてるの?」
真くんのほっぺにぎゅーぎゅー抱きつくと、真くんは苦しそうに声をあげる。
大事件になった事、気づいてないんだ。
真くんの優しい気持ち……嬉しいけど、大事になったのは私のせいだ。
私と部長が真くんをぎゅうぎゅう抱き締めていると、園長先生が教会の鍵を開けた。
明美先生も教会を覗き込みホッと胸を撫で下ろしている。