【完】神様のうそ、食べた。
「最初に別府駅でみなみが迎えに来た日も、すっげ殺気で睨んでたからなぁ」
「あ、部長が侑哉を追い返した日ですよね」
すんなりと侑哉が帰って行ったから不思議だったんだ。確か。
「『お前の姉さんは自分で喋る口があるぞ』って威嚇してやっただけだけど、な」
わ。
部長には侑哉が私の代弁者なのはお見通しだったんだね。
さすがというか、部長には敵わないというか。
「弟はもうあんな過保護じゃないですよ」
「ああ。偉い偉い」
頭をポンポンしてくる部長の機嫌の良さがなんか甘ったるい。
というかポンポンされるの好きです。