わすれなぐさ
かたおもい(三上 汐里)
青い空が眩しい。
絶好の洗濯日和だ、なんてお天気お姉さんがニコニコしながらテレビの中から喋っていたのを思い出しながら、私はバスを降りて数ヶ月前から通いだした学校への道のりを歩いていた。
天気が良いと前を歩く同じ制服を着た私と同じ学生達の足取りはなんだか軽くて、
そんな光景を見ながら私は鞄に乱雑に詰め込んだ音楽プレーヤーのイヤホンを耳に入れる。
流れた曲は、最近よく聴くマイナーなアーティストの1番好きな歌だった。