あの子になりたい





「すいません!大丈夫ですか?」





ボールを蹴った本人らしき人が近寄って来た。





「あ、大丈夫ですよ。気にしないでください。」





とは言いつつさっきから右肩が痛い。





「莉緒...。」





「莉緒先輩大丈夫ですか?」





「大丈夫大丈夫!さやちゃんに怪我なくてよかったよ。じゃ、邪魔者は帰るね!」





私はその場にいるのが辛くて足を進めた。





帰り道、涙で視界がにじむ。




< 19 / 82 >

この作品をシェア

pagetop