あの子になりたい





「...分かってるよ。でも諦められそうにないからまだ想っててもいいかな。」





「...うん。」





私はそうとしか言えない。





「じゃ、俺帰るわ。ごめんな、家まで来て。」





「ううん。ありがと。元気でたよ。」





あのまま家帰ってたらもっと元気なかったと思う。





また春樹に助けられちゃったな。





「それはよかった。じゃあな。」





春樹は手を振って歩いていく。





「春樹...!」





私は大きな声で春樹を呼び止めた。





「ん?」





「今日はほんとにありがと!私は春樹のそういう優しいところにいつも助けてもらってるよ!」





「バーカ!照れるだろ。」





そう言って春樹は照れ臭そうに微笑んだ。





その顔はカッコ良くて学校の女子にモテる理由が分かった気がした。




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