あの子になりたい
拓馬は私を中庭に連れて来た。
「話って何?」
「お前、いつから好きだったの?」
...はぁ?
何いきなり、えらそうに。
「何が?」
「だから、春樹のことだよ。いつから好きだった?」
なんでそんなこと言わなきゃいけないのよ。
まず春樹のことまだ男として好きとかじゃないし。
「そんなの拓馬に関係ない。」
「はぁ?幼馴染みだろ。それなのに俺に何の報告もないもんな。2人とも。」
...そんなの言えるわけないじゃん。
私が好きなのは拓馬だもん。
そう言ってしまえたら楽だろうな。