あの子になりたい





拓馬は私を中庭に連れて来た。





「話って何?」





「お前、いつから好きだったの?」





...はぁ?





何いきなり、えらそうに。





「何が?」





「だから、春樹のことだよ。いつから好きだった?」





なんでそんなこと言わなきゃいけないのよ。





まず春樹のことまだ男として好きとかじゃないし。





「そんなの拓馬に関係ない。」





「はぁ?幼馴染みだろ。それなのに俺に何の報告もないもんな。2人とも。」





...そんなの言えるわけないじゃん。





私が好きなのは拓馬だもん。





そう言ってしまえたら楽だろうな。




< 38 / 82 >

この作品をシェア

pagetop