あの子になりたい
「春樹...?」
「なんでいるの?って顔してる。教室で待ってても莉緒来ないし、拓馬は普通に教室にいるからさ。ここかな?と思って。」
春樹はいつも来て欲しい時に来てくれるね。
私が困って助けて欲しい時にそばにいてくれる。
そんな人に想われてるって私は幸せ者だね。
「あのね、春樹。私...もう拓馬のことでメソメソ泣いたりしない。」
「え?」
「さっき拓馬に幼馴染みやめる!って言ってきた。て言うか好きなのをやめようと思う。」
それが私の今の気持ち。
「ま、じで?」
「うん。」
「俺としては嬉しいけど、莉緒はそれでいいの?後悔しない?」
「拓馬を想い続けて高校生活終わる方が後悔すると思うから。」