あの子になりたい
「莉緒、帰ろ。」
「うん!」
迎えに来てくれた春樹と学校を出た。
「「.........」」
なぜか無言の2人。
付き合ってるって意識してから、何を話したらいいか分からない。
妙に緊張するんだよね。
「なぁ、莉緒。手繋いでいい?」
春樹の突然の質問に静かに頷いた。
いつもの帰り道が違って見えた。
まさか自分が学校から手を繋いで帰る日が来るなんて思ってもなかった。
春樹はいつも優しいけどやっぱり手は力強い。