あの子になりたい





「今日も送ってくれてありがと。」





春樹と話して歩いているとあっという間に家に着いちゃう。





もうちょっと話していたい。





そう思うくらいが、ちょうどいいのかもしれない。





「どーいたしまして。」





「じゃ、おやすみ。」





「莉緒!」





「ん?」





チュッ





春樹に腕を引っ張られておでこにキスをされた。






口じゃなかった安心感と残念感、両方ある気がする。





私は今の自分の気持ちがワカラナイ。




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