あの子になりたい





「ごめん、ごめんな。もっと早く助けてられなくて。怖かったよな。本当にごめん。」





春樹は私を抱きしめながらひたすら謝ってる。





私は首を横に振った。





「助けに来てくれて...ありがと。」





「莉緒...。」





春樹は突然立ち上がった。





「これはお前の仕業か。絵里奈。」





春樹はさっきの女に詰め寄った。





「だって仕方ないじゃない!この女は春樹を利用してる。春樹も気づいてるんでしょ?私の方が春樹をずっと見て来て好きだもん。」





絵里奈さんはそう言って泣き出した。




< 59 / 82 >

この作品をシェア

pagetop