あの子になりたい
「ちょっと待てよ。」
ヤンキー達の足が止まった。
「はぁ?てめぇ誰だよ。邪魔すんじゃねぇよ。」
私も自然と上を向いて声の主を見た。
「おい、莉緒。何してんだよ。」
そこにいたのは.....
「春樹...。」
青山春樹。春樹は拓馬の親友で私とも仲良くなった。
私が拓馬に気があるってことを知ってるうちの1人。
「...てめぇ、いい加減にしろよ。消えろ。」
金髪のヤンキーは拳を握り春樹に襲いかかろうとした。
危ない...!
そんな私の心配をよそに、その拳を綺麗によけていく春樹。
そしてヤンキーの溝うちに一発。
ドコッ
鈍い音と同時にヤンキーが倒れた。
もう1人のヤンキーはびびって逃げて行った。