あの子になりたい





「何それ。さっきの男につけられたのか?」





コクン





私は黙って頷いた。





春樹にはバレたくなかったのにな。





「あいつ..。許さねぇ。」





春樹は拳を握った。





このままだと春樹、また人を殴っちゃう。




「春樹!私は大丈夫だから。もう暴力はしないで?ね?」





私は必死に春樹を止めた。





「...じゃあちょっと我慢して。」





「んっ...」





チクッ





さっきと同じ場所に同じ痛みが。





「莉緒は俺のもんだから。」





首を見るとさっきより濃くキスマークがついていた。




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