あの子になりたい





「あ、そうだ。何でここが分かったの?」





ここまで車で移動したから結構距離があるはず。





「愛の力。.....と言いたいところなんだけど、車に莉緒が乗ってるのを拓馬が見たんだよ。それを俺が莉緒の家に着いた時に拓馬に聞かされて、2人で走ってこの辺までは辿り着いたんだ。でも、どこにいるかまでは分からなくてさ。さまよってたら車が入っていく倉庫を見つけた。多分絵里奈が乗ってた車かな。」





...なるほど。





てか2人とも走り速すぎでしょ。





「じゃあ拓馬にも感謝しなきゃだね。」





拓馬が気づいてくれてなかったら、私はどうなってたか分からない。





「あぁ。助かったよ。」





春樹は腕を組んで頷いた。




< 67 / 82 >

この作品をシェア

pagetop