あの子になりたい





「で?拓馬となんかあった?」





「ははっ隠したって春樹には何でもお見通しだね。」





辛いことがあるといつも春樹が気づいてくれる。





そんな春樹の優しさにいつも甘えてしまっている自分がいる。





「ゆっくりでいいから話してみたら?少しは楽になるかもよ?」





ほら。





春樹は拓馬と正反対の性格。





強引に聞き出したりしない。





私が話したいと思うまで待ってくれる。





私は春樹の優しさをこんなに知ってるのになんで拓馬じゃなきゃダメなんだろ。





やっぱり恋って理屈じゃないのかな。




< 8 / 82 >

この作品をシェア

pagetop