あの子になりたい
「春樹はさ...拓馬に彼女が出来たの知ってた?」
「あー...うん。」
「そっかー。私は今日知った。」
なんで私には教えてくれなかったんだろう。
「俺も最近知ったよ。」
春樹はフォローするように言った。
「私ね...今日も拓馬と帰ろうと思って校門に行ったら彼女を紹介されたの。私とは違って可愛らしい年下の女の子だった。私.....どうしたらいいのかなぁ...?」
ダメだ。
今日のことを思い出すだけで目に涙が溜まる。