ヒマワリ君の甘い嘘
side girl
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二日ぶりの学校。
私は教室のドアの前で、ひどく緊張していた。
あの後私は、そのまま早退させられ、家に帰って熱を測ってみると38度。
お母さんは大いに焦りまくって、私を部屋まで連れていき、そのまま二日間閉じ込めてしまった。
もちろん、早退した次の日はしんどくて寝たきりだったけど、その次の日は熱もすっかり下がり、ただリビングでぼーっと過ごして終わった。
日向くんとは、私が早退して家に帰った後、連絡を入れたっきり。
その連絡っていうのも、ほんの数十秒の電話だけだけど。
休んでいた間、忘れれるわけないあのコトを、心の片隅に無理矢理隠していたので、今日目にするこのドアをなかなか開けずに居る。
現在、8時2分。
きっとあの人はもう学校に居る。
正直言って、どんな顔していいかわかんないし、人生でこんなこと初体験の私にとって、どうすることもできない。
だけど、ずっとこのままここに立っているわけにもいかないし…
「……よしっ!」
声と一緒にやる気を自分に入れると、ゆっくりとドアを開けた。
ガラガラ鳴り響く音が、いつもより大きく聞こえる気がする。
「小夏ぅ〜!!久しぶりっ」
教室に入ってきた私を見つけた華は、大きな声で私に駆け寄る。