ヒマワリ君の甘い嘘

side girl






***








二日ぶりの学校。






私は教室のドアの前で、ひどく緊張していた。





あの後私は、そのまま早退させられ、家に帰って熱を測ってみると38度。



お母さんは大いに焦りまくって、私を部屋まで連れていき、そのまま二日間閉じ込めてしまった。



もちろん、早退した次の日はしんどくて寝たきりだったけど、その次の日は熱もすっかり下がり、ただリビングでぼーっと過ごして終わった。



日向くんとは、私が早退して家に帰った後、連絡を入れたっきり。


その連絡っていうのも、ほんの数十秒の電話だけだけど。





休んでいた間、忘れれるわけないあのコトを、心の片隅に無理矢理隠していたので、今日目にするこのドアをなかなか開けずに居る。



現在、8時2分。



きっとあの人はもう学校に居る。



正直言って、どんな顔していいかわかんないし、人生でこんなこと初体験の私にとって、どうすることもできない。


だけど、ずっとこのままここに立っているわけにもいかないし…




「……よしっ!」




声と一緒にやる気を自分に入れると、ゆっくりとドアを開けた。



ガラガラ鳴り響く音が、いつもより大きく聞こえる気がする。



「小夏ぅ〜!!久しぶりっ」




教室に入ってきた私を見つけた華は、大きな声で私に駆け寄る。







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