ヒマワリ君の甘い嘘
高崎 深月くんはクラスでも人当たりがいい人で、いつも明るいイメージだ。
「まぁ、安心ね。友達の面では」
華が言った様に、日向くんとその周りの男子たちは高崎くんの空気に飲まれて、いい感じに盛り上がっている。
「さすがだなー!高崎くん!」
私が褒めたのと同時になるチャイム。
しまった、大きい声で言い過ぎた。
なんて言った後に後悔したけど、チャイムのおかげで高崎くんには聞こえなかったみたい。
先生が入って来て授業を始める。
準備をしていなかった私はすぐにノートと教科書をひっぱりだし慌てて椅子に座った。