ヒマワリ君の甘い嘘
高崎はハタから見れば、話しやすくてよく笑う奴。俺といる時も大体そんな感じだし。
だけど、たまに真剣に話してくれたり、俺の話を無理矢理聞こうとしたり、
干渉するし、干渉される。
干渉されたっていつも笑っている。
それが高崎深月。
「知るか。うるせぇからだろ」
「はぁー?うるさいっていうのは俺の優しさなんだけど」
…まぁ、結構頭が悪くてちゃらんぽらん。
「あっそ。…つか帰んねぇの?俺もお前も何も用事ねぇだろ」
俺が言うと、高崎は目をパチクリさせてから、やれやれとでも言う様にため息をついた。
「放課後ぐらい青春しようぜ〜?学校は放課後からが楽しいんじゃん、あ、純ちゃんバイバーイ!」
頬杖をついたまま、教室を出ようとしていたクラスの奴に手を振る。