ヒマワリ君の甘い嘘



***





それから一週間。



今日も日向くんはお休み。



日向くんが学校を休んで、これで六日目になる。



さすがに、高崎くんも心配みたい。


いつもそわそわしてる感じがするし、何度も何度もケータイを確認する姿を見かけた。



先生に理由を聞いても、個人情報だから無理、とキッパリ断られてしまった。



日向くんに、何かあったのかな…?




「ちょっと〜!葵生くんまた休みー?なんで学校来てくれないの〜!」



苺ちゃんたちが、本人不在の席に向かって話しかける。



「いじめとか?それは流石に無いよね〜!もしいじめるとしたら苺とか?」


「やめてよもー!そんなことしないってば〜。…あ、ねぇ立花さん。何か知ってる?」



きゃっきゃっと盛り上がる女子の会話の途中で、急に私に問いかける苺ちゃん。


え!何故そこで私に振る!?


なんでみんな私に聞いてくるんだろう、

私も気になってる一人なのに…。



「ごめん、知らないや」



「そっかぁ…ちぇ。つまんなーい!」


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