ヒマワリ君の甘い嘘


来る…って、私と華が?


日向くんの家に!?



「悪いよ…!日向くんの家の人とかにも!」



私が首を横に振りながら言うと、高崎くんは笑いながら言った。



「大丈夫。あいつ一人暮らしだから」



そう、なんだ…………。



「王子一人暮らしなの?」



華が食いつく。

最近、日向くんは女子から王子って呼ばれてるみたい。
華もそのあだ名が気に入ったらしく最近は日向すんのことを王子と呼んでいた。



「うん。親と別々に暮らしてるんだって」



なんか、複雑そう…


「っていうかあたしたち王子の家に行ってもいいの!?」


「ちょっと!華声おっきい!」


「あ、ゴメン…!」



華は口を手で押さえる。



「まぁ、この三人なら行っても、…怒るとは思うけど、追い返しはしないだろうし…」



怒る前提じゃん…



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