ヒマワリ君の甘い嘘
日向くんが、家から出て来た時、包丁とかもってたらどうしよう…!!
「ま、行けそうだったら放課後案内するし、俺に言ってね」
「う、うん。わかった」
高崎くんは要件だけ言うと、苺ちゃんたちと同じように教室からでて行ってしまった。
残された華と私は、お互いに目を合わせる。
「どうする?小夏、行きたい?」
華の顔は、真面目そうに見えるけど、どこか楽しそう。
「心配だけど……いってもいいのかな…」
「こんな機会滅多に無いって!行くしか無いでしょ!」
「で、でも華、裕也くんは?怒ったりしない?」
華は彼氏がいるのに、他の男の人のお家に行ったりしてもいいのかな?
「あー…いーのいーの!もし喧嘩になったらその時はその時だし」
喧嘩になったらダメじゃん!
「やっぱりいいよ。高崎くんだけに行ってもらおう?裕也くんだって嫌だろうか_________
「行く」
華が私の言葉を遮る。
「あたしは行くからねー!」
こんな風に華が言う時は、もう絶対行くしか選択はない。
「小夏!ついてきてね!」
「あ……う…、はい」
こうして、私と華と高崎くんで、放課後日向くんの家にアポなし訪問することになった。