ヒマワリ君の甘い嘘
side boy
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高崎たち三人が帰った後、また2時間ほどベットで眠った。
俺が目を覚ました頃には、カーテンの外はもう真っ暗で、街灯が青白く光っているのが見える。
少し寝たら、さっきより楽になったな……
自分の部屋から出ると、誰かが待っているわけでもない、静かなリビングに入る。
「(腹減った……)」
テレビを見ていた俺は、久しぶりの食欲に駆られてキッチンへと向かった。
そういえば、
立花が何か作ってくれてたな…
曖昧な記憶を思い出し、冷蔵庫を開けると、それはやっぱりそこにあった。
お粥とスープ。
丁寧にスポーツドリンクまで置いてある。
レンジで温めている間に、そのスポーツドリンクを口に含んで喉を潤わせた。
「(いただきます…)」
リビングに運んだ後、心の中で合唱した俺はそれを口に運ぶ。