ヒマワリ君の甘い嘘


なんだかその顔は懐かしい感じがした。



良かった…。

食べてくれたんだ。


ちょっとした事だけど、それがどうしようもなく嬉しくて、顔を真っ赤にしてしまうほどに。


あんな風に美味い、なんて言われたら、未来の日向くんの奥さんは毎日ご飯作るの頑張っちゃうんだろうな…


ってなに考えてるのわたし…!



「立花、お前今日日直なー」


「へ!?」


そ、そんな〜…


担任の一言で一気に気持ちが落ちてしまった。


先生の馬鹿…!


先生は何事もなかったかのようにそっぽを向いている。


めんどくさいなー、もー。

私は立ち上がって日誌を取りに、先生の元へ歩いた。



「お前にやけすぎ。何かいい事でもあったのか?」


受け取り際に、先生からボソッと言われる。


「なっ…!?」



私そんなにやけてたの…!?

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