ヒマワリ君の甘い嘘



「え……?だって時間、まだ授業がのこ………って、きゃっ___ 」



「………っぶね」



立ち上がって、歩こうとした瞬間、私の身体は斜めに傾いて、そのまま倒れてしまいそうになった。


ぶつかったのは日向くんの身体で、
私を見て咄嗟に立ち上がった日向くんが
私の身体を支えてくれた。



目の前の視界がグニャリと歪んで、足元がおぼつかない。


「あれ………フラフラする……」



すぐそこに日向くんがいるからかな。


密着する体に、更に心臓が跳ね上がる。

身体の体温が一気に上がって、自分でも顔が真っ赤になるのが分かった。



「当たり前だアホ。お前熱出てぶっ倒れたんだぞ」



「う……、やっぱり…。…ごめんね、迷惑かけて」


やっぱり私、倒れちゃったんだ。
それもみんなの前で……


更に恥ずかしくなってしまう。



「謝る必要ねーよ。…ホラ、早く寝ろ」



そう日向くんに言われて、ベットに戻されてしまった。


流石に、寝てしまうのは申し訳ないと思い、身体だけ日向くんに向ける。


ドキドキなる心臓は、スピードを落とさない。


日向くんが妙に優しく思えるのは

きっと熱のせいかな…?



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