哀しみの瞳
(憎らしい子ねっ!私が知らない事を、わざと聞いてきたわね!もしかして、秀さんに負けず劣らず、頭のキレる子なのかも?)
4月8日 秀一の入学式
朝、秀一が、学校へ行く準備していた時…
(甚一)
「秀っ、君も行くんだろう?由理は、美紀に任せて!その方がいいぞ!途中に、チョロチョロすると、迷惑になるだろう?」
(秀)
「ええっ!秀一にも、そう言っているんですが…由理が、ぐずっていて、どうにも、聞き分けしてくれなくて、困ってるんです。」
(秀一)
「由理?聞いて!今日、しゅうは、大切な用事があるから、家で待ってて!お願いだから、しゅうの言う事聞いて?美紀姉さんと一緒に留守番!!!分かった?…」
最後は、玄関で大泣きし、秀一に抱き付いているのを、無理矢理引き離された。
出掛けに由理に泣かれた事が、余程気になったらしく、秀一は、入学式の間、元気が無かった。先生の話しも、繰り返し同じ事ばかりを言われるあまり、最後は、不機嫌になり、記念写真を撮る時には、最悪な顔をしていた。
入学式が終わった途端に、ランドセルの中に配布された、プリントを慌ててしまい、言うまでも無く、自分一人走って家まで帰って行った。ランドセルが重く感じなかったのだろうか?どれだけ由理の事が心配だったのか?
4月8日 秀一の入学式
朝、秀一が、学校へ行く準備していた時…
(甚一)
「秀っ、君も行くんだろう?由理は、美紀に任せて!その方がいいぞ!途中に、チョロチョロすると、迷惑になるだろう?」
(秀)
「ええっ!秀一にも、そう言っているんですが…由理が、ぐずっていて、どうにも、聞き分けしてくれなくて、困ってるんです。」
(秀一)
「由理?聞いて!今日、しゅうは、大切な用事があるから、家で待ってて!お願いだから、しゅうの言う事聞いて?美紀姉さんと一緒に留守番!!!分かった?…」
最後は、玄関で大泣きし、秀一に抱き付いているのを、無理矢理引き離された。
出掛けに由理に泣かれた事が、余程気になったらしく、秀一は、入学式の間、元気が無かった。先生の話しも、繰り返し同じ事ばかりを言われるあまり、最後は、不機嫌になり、記念写真を撮る時には、最悪な顔をしていた。
入学式が終わった途端に、ランドセルの中に配布された、プリントを慌ててしまい、言うまでも無く、自分一人走って家まで帰って行った。ランドセルが重く感じなかったのだろうか?どれだけ由理の事が心配だったのか?