哀しみの瞳
後日の夕食後の団らんの時~


(秀一)
「あのぅ、すみません!学校から、これを!」

用紙を一枚、秀に見せた。


(秀)
「どうした?お知らせか?」
一通り目を通す…


(秀)
「この日は…んんっっ……そうだなぁ、何とか時間作るから。大丈夫!出席にして……はいっ、先生に出しておいて」


(秀一)
「別に無理だったら、いいですから。先生には…」



(秀)
「秀一っ!こういう行事は、大切な事だから必ず行かないといけないんだ!君が俺に気を使ってどうする?」


(秀一)
「…………」



(秀)
「これからだって、各学期ごとに必ずあるはずだから、お知らせは、必ず俺に見せろよ!秀一っ!分かった?」



(秀一)
「はいっ………あっ、美佐子さん!ご馳走さまでした。」由理の手を取り、自分達の部屋へ行く…



(甚一)
「秀っ、あの子は、やはり…お前をまだ父親としては、見てないのじゃないか?」



(秀)
「ええっ、それはもうっ、此処に来た時からずっとです!私とは一線を引いてるんですよ。全く子供らしくないんですよ!どうしたものかと………」
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