哀しみの瞳
大学に入ってからの、一年~他の学生は、信じれない程のスケジュールを、俺は、こなした。 一日が48時間欲しいと思った。 人間は、究極、ここまで、やれるものか! 勉強する事は嫌いじゃなかった。 しかし、俺を、そこまで、つき動かすものは、何なのか?
土、日、理恵の為に、費やすことは、全然苦痛には思わなかった。 いつもと変わらぬ土曜になるはずだった。 その日は、理恵が部屋に、いなかった。何か言い知れぬ、苛々を押さえることが出来なかった。 「ただいまぁー!ひでぇっ、ごめんなさい」 俺は、返事もせず、無視をしてしまった。 「ひでぇっ、怒ってる?」 「怒ってないけど、どうして、遅くなったんだ!一人で何処に、行ってた?」 「一人じゃぁないよ!武さんと一緒だった。」 「武と…何で?」 「前探していた本、武さんが見つけてくれて、一緒に本屋さんへ、行ってきたの。そしたら、ちよっと、他の本も色々みてたら、遅くに、なっちゃって」 …武と理恵が…!
「ひでぇっ!何か…怒ってる?顔が恐い……」 俺が武に…嫉妬してる。
何て器の小さい男なんだ。こんなことぐらいで…… 気が付けば、黙ったまま、涙をこぼしながら、俺の言葉を待っている理恵がいた。 「分かったから、あまり遅いから、外で怪我でもしてないか、心配なだけだったから。悪かった。勉強始めよう!」 俺は……理恵の事が こんなにも、愛しい!従兄弟でもなく、兄でもなく…
土、日、理恵の為に、費やすことは、全然苦痛には思わなかった。 いつもと変わらぬ土曜になるはずだった。 その日は、理恵が部屋に、いなかった。何か言い知れぬ、苛々を押さえることが出来なかった。 「ただいまぁー!ひでぇっ、ごめんなさい」 俺は、返事もせず、無視をしてしまった。 「ひでぇっ、怒ってる?」 「怒ってないけど、どうして、遅くなったんだ!一人で何処に、行ってた?」 「一人じゃぁないよ!武さんと一緒だった。」 「武と…何で?」 「前探していた本、武さんが見つけてくれて、一緒に本屋さんへ、行ってきたの。そしたら、ちよっと、他の本も色々みてたら、遅くに、なっちゃって」 …武と理恵が…!
「ひでぇっ!何か…怒ってる?顔が恐い……」 俺が武に…嫉妬してる。
何て器の小さい男なんだ。こんなことぐらいで…… 気が付けば、黙ったまま、涙をこぼしながら、俺の言葉を待っている理恵がいた。 「分かったから、あまり遅いから、外で怪我でもしてないか、心配なだけだったから。悪かった。勉強始めよう!」 俺は……理恵の事が こんなにも、愛しい!従兄弟でもなく、兄でもなく…