哀しみの瞳

由理との絆



(甚一)
「秀一の高校の件は、どうなった?」



(秀)
「はいっ、やはり由理のことがどうしても気になるらしく、〇〇高校だそうです。担任の先生も首をかしげていました。でも、本人の言う通りに決めて来ました!」


(美佐子)
「秀ちゃんの由理ちゃん離れは、一体いつになるのかしらねぇ?」



(美紀)
「というより、私が由理ちゃんだったら、いい加減嫌に嫌になってくると思うけど…」



(美佐子)
「そうね!由理ちゃんにも、いずれ反抗期とか来るだろし、秀ちゃんも、その時が離れ時ね!」



(甚一)
「まぁっ、秀一だって、もうそろそろ自分のことで忙しくなってくるのだから、由理のこと、かまってやれなくなるだろうから…それに高校おわれば大学あるだろ!嫌でも離れ離れになるはずだ。」



(秀)
「あいつは大学だって、きっと近くのあの国立大へ行くと言いますよ!私の予想では…」


(甚一)
「あいつは、由理を自分の思うように仕立てたいだけなんじゃないのか?今に由理に反抗されて、ショック起こさないといいけどな!」



(美佐子)
「そうね!反抗する由理ちゃんより反抗される秀ちゃんのほうが、ショックが大きいかもねぇ!」
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