哀しみの瞳
それからの由理は、吹っ切れたのか、今まで以上に元気に振る舞う由理であった。



体育教師になる夢に向かって、一層に励んでいる様子であった。



ただ、由理も、秀も、あまりに帰って来ない秀一に不満があった。



(由理)
「ねぇねぇ!父さん!しゅうに、もっと、此処へ帰って来るように、言ったら?由理があんまり、お利口さんだからかな?
由理が、何か問題起こせば、心配して帰ってくれるのかなぁ!」



(秀)
「何言ってんだ!お前は、そんな嘘まで付いて帰って来て欲しいのか?一番会いたいのは、由理なんじゃないか?……図星だろっ!ああっ、顔赤いぞ!」



(由理)
「何で……由理が、………あっ、美佐子さん‐美佐子さんだよね?しゅうに会いたいよね?」(美佐子や、美紀に同意を求める)



(美紀)
「あらっ、しゅうちゃんに会いたがってるのって、由理ちゃんだけじゃないの?そんなの、誰にも、バレバレだけど……」



(由理)
「ええっ!そんなぁー!父さん!私っ、そんなんじゃないから!しゅう居なくても、ほらっ、ねぇ、全然平気だからね!」



(秀)
「何で、お前は、そんな、判りやすいんだ!何なら、君らの、誕生日に、久し振りに秀を呼ぼうか?」
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