哀しみの瞳

（秀）
「遅くに、集まってもらって…すみません。……さっきのお客様は……実は、由理の…実の両親です！」


全員が声を揃えて

「えええっっっ！！！」



（美佐子）
「何で………何で今さら……ええっ、でも、秀さんの事どうやって……まごころ園でかしらね？」



（秀）
「明日、秀一を呼びましたから、あのお二人もその時間に合わせてもう一度、いらっしゃいますから……美紀さんには、由理を何とか言って、連れ出してもらえると、助かります。」



（美紀）
「分かったわ！明日は、ちょうど、部活休みだって、言ってたから、たまにも、お買い物にでも連れて行くから！任せておいて、久し振りにゆっくりして来るから、大丈夫よ！」


（美佐子）
「秀ちゃん…事情話したんでしょ？どう言ってた？びっくりしてたでしょう？」



（甚一）
「あいつも、今頃寝れないでいるだろうよ！秀一の奴！あの二人に、第一声何て言うのか！聞いてみたいものだ！」



（秀）
「とにかく…秀一とも、よく、あちらの話しを聞いた上で……秀一の言いそうな事は、予想は、つくのですが……」



（美紀）
「私にだって、想像つくわ！（僕の、妹なんですよ！！赤ん坊の時から、ずっと一緒に生きてきたんです！今さらのこのこ出て来て、親だって言われても！勝手な事言わないで下さい！）って感じで追い返すんじゃないの？」



（美佐子）
「貴女、何て下手なのよ！秀ちゃんは、もっと頭良いんだから、ちゃんと相手が困るような、言い方するわよ、きっと！ねぇ、秀さん？」



（秀）
「まぁっ、そうなるでしょうね！最後は、私が判断しなくてはいけないと思ってます！今後どんな結果を出そうとも……宜しく頼みます！」


三人に向かって頭を下げた……



秀は、すでに、ある決心をしていた。