哀しみの瞳
秀一は、一階の自販機の前に居た。
そこへ、秀が近付いて来た。
(秀)
「何でここにいる?由理は、どうした?……どうやら自分の気持ち、言えてないみたいだな?どうした!図星か?」
(秀一)
「貴方は…そのっ、俺たちの、気持ちを、判ってたんですか?……何時から…」
(秀)
「判らない訳が無いだろう!毎日一緒に居て、気付いていないとでも思ってたか?こう見えて、俺は、お前達の父親なんだから……もうっ、いい加減素直になれって!自分の言葉で、まっすぐにお前らしく、由理に伝えるんだ!由理もきっと、それを、そんなお前を待ってるはずだから!早く言ってやれよ!俺は…お前を信じてるから!」
父親とこんなに面と向かって話しを訊けたのは、今までで初めてだと、秀一は思った。
秀一は、黙ったままで 、その場を走り去った。
一目散に、由理の待つ病室まで向かった。