哀しみの瞳


「ううっっ!………由理は、ずっと前から、しゅうのこと……好きだったんだよ!!!ううっっっ……由理なんて…もっともっと前から…誰にも言えなかったけど…



だから、本当の兄妹じゃないって、判った時も、直ぐに立ち直れたんだから、だから……」



「由理!!俺は、ずっとお前を妹ととして、可愛がってきたから、ただ妹として兄として居ないといけないって思ってたから…自分が自分で許せなかったんだ。どうしても……由理?悪かった!俺が、はっきりさせなかったばっかりに、お前に哀しい思いをさせて…」


秀一は、由理の涙を拭ってやり、強く抱き締めてやった。
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