哀しみの瞳
(秀…
理恵?今何処に居るんだ?
お前は、ひとりで大丈夫なのか?
俺のいない世界で!どうしてるんだ?
俺は理恵が居ないと。
理恵!!会いたい!



沙矢ちゃんが、武と俺を呼んでいる声が聞こえる。


沙矢ちゃんの話によると、おばさんが、部屋の荷物の事が気になっていってみると、机の上に手紙が置いてあって、沙矢ちゃん宛と武宛と、それと俺に宛た手紙をおばさんから、託かって来た。


三人共、封筒から、手紙を取り出して読んでみる。




「沙矢ちゃんへ」

沙矢ちゃん まずは、ごめんなさい!沙矢ちゃんには、ずっとずっと理恵は優しくしてもらったよね?何で、こんな事するの?って思ってるよね!理恵はね?きっと秀とは、一緒になれないって、判ってたんだ。秀が優しくしてくれればくれる程。理恵それ以上に秀をしあわせに出来る自身が無くなって。いつも沙矢ちゃんには慰めてもらったり、励まされたり、理恵はとっても、嬉しかった。理恵の持ってない、おおらかさと明るさを持ってて、羨ましいって、思ってた。今まで大切にしてくれた事は、一生忘れないよ!きっとまた会える時が来るから!その時まで、お互いに絶対に頑張っていよう!いつもみたいに、そこからでもいいから、理恵っ、頑張れって、叫んでね?理恵の心ん中に必ず届くから!

じゃあね!


沙矢へ
< 89 / 296 >

この作品をシェア

pagetop