哀しみの瞳

（秀へ）

秀っ、この手紙を読んでる時、秀は泣いてる？怒ってるよね？ごめんなさい 秀！何から書こうか？


秀っ、あの夜の事。理恵は一生忘れないよ！理恵も秀の事心から愛してるよ。その気持ちは、これからもずっと、変わらない！理恵ね、今まで、悲しい事や、辛い事一杯あったけど、あの夜秀に会えて。秀がどれだけ理恵を愛してくれてるのか、判って…悩んでる事どうでもよくなったんだ。秀が理恵を愛してくれて、理恵も秀のこと愛してて、もうそれで充分なんだって…

おじさん達や、内の父さん達を恨まないで！
みんな秀のしあわせを思ってるんだから。私達とは、考えが、かけ離れているけど。


秀っ、秀に報告があります。これが一番大切な事。
私のお腹の中には、秀の赤ちゃんがいるの。私は一人じゃないの。だから私ここまで、強くなれたんだよ！
理恵は、子供の頃から弱くて、みんなに心配かけてたけど…理恵は、この大切な生命の為にも、死にものぐるいで頑張って生きて行くから！
秀もお願いだから、頑張って生きて！私達一緒に居られないの！運命だから……お互いに、生きて…生きてさえいたら、必ず会えるって、そう信じてる。理恵は、お腹の赤ちゃんと一緒だもん、大丈夫だよ！


じゃあね秀っ！



理恵より