哀しみの瞳
次の日、重子は、とある施設へ、理恵を連れて行ってくれた。


玄関には、(まごころ園)と書いてあった。

重子は、中へどんどん入って行き、理恵は黙って後を付いて行った。


(重子)
「園長先生!いらっしゃるかねぇ?」


奥より、50過ぎぐらいの女性が出てきた。


(園長)
「はぁーい!あらっ、和田さん?ご無沙汰してます。御元気でしたぁ?」


(重子)
「ええっ、私は、変わらず、おりますわ!…園長先生!お忙しいのに、すみませんけど…今日は、突然ですが、ちょっとお願いあって…」


(園長)
「あらっ、和田さん?誰かと一緒に、来られたのかしら?その方…」


(重子)
「ええっ、まぁ、折り入ってお話が…」


(園長)
「まぁ、とにかく、こちらで、どうぞ、その方もどうぞ一緒に!」


園長に促され、事務所に通された。
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